縫製工場と聞くと、一番に思いつくのはミシンを踏んでいる姿ではないでしょうか。
服ができあがるまでには多くの工程があり、部門ごとに求められるスキルも変わってきます。
創業から長きにわたって受け継がれてきた知見がそれぞれに存在します。

裁断
限られた生地を最大限に生かし、最も効率的に切り上げる。
工場内の最上流の工程であり、全スタッフの仕事の流れをコントロールします。

マーキング


難解なパズルです。
限られた生地を無駄なく、しかも最速で切れるように、
パターンを隙間なく配置していきます。
生地種、オーダー枚数、カラーやサイズ展開など、
最も効率よく切る方法をCADに入力します。

延反


ぐるぐる巻きの原反生地をミルフィーユのように延ばして積み重ねていきます。
生地の素材によってはきれいに並べることすら困難であり、
同じ生地でも若干の色合いの違いや細かな傷など見極める必要があります。

CAMで裁断

生地の特性によってナイフの速さを変えるなど、
切り方は変えなければなりません。
大型機械といえど、日々状態は変化する為メンテナンスが欠かせません。

縫製
チームで縫い上げる連携プレー。
工場内の心臓部であり最も活気ある作業場。

縫製技術

一人が一着の服を丸縫いすることはほとんどありません。
複数人がそれぞれのパーツの一部分を縫い合わせることで完成させていきます。
ちょっとした縫いの工程であっても奥は深く、生地、糸、仕様に合わせ、
綺麗に且つ最も速く仕上げるための知恵がふんだんに詰まっています。

数値化できない阿吽の呼吸

生地は様々な表情を持っています。それを縫い合わせる人間も様々です。
自分より前の工程で縫った人の癖、それによって現れた生地の状態に合わせて縫う。
はたまた自分が縫ったものを他の誰かがまた縫い合わせてくれる。
言葉でも数値でもは表せない、人間業の連携プレーがミシン場では行き交っています。

チームをまとめ上げるというのもまた技術

ミシンに向かうスタッフの連携を最大限に引き出せるかは指揮官次第。
そのためには、お客様が求めること、縫い方はもちろん、ミシンの状態、スケジュール管理、
あらゆることを意識して日々の稼働を組み立てていきます。
偉そうに見えますが、指揮を出すのもまた人ですから、それぞれの色があったりします。

仕上げ
お客様に工場の様子がダイレクトに伝わる部門。
作った服にどういう思いを持っていただくかを意識しています。

最後の番人

お客様が求める仕様に仕上がっているだろうか。
寸法、縫い、傷、たたみ方、細部まで確認していきます。
工場は大量の服を扱いますが、着る人は一着だけです。
自分が買うとしたらどう思うだろうか、そんな目線で向き合います。

お客様とのコミュニケーションの窓口

工場から出荷した服を見れば、その工場の様子が分かってしまいます。
技術力にしても、細部に気が行き届いているかも、
その服そのものが工場の様子を語っているような気がします。
せっかく作ったものを、ちゃんと見てもらうために、きっちり仕上げたいですよね。